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> 魚の国ニッポンを釣る!
小堀「今回は上田さんと西潟さんに『東京湾』を語ってもらう特別編です」
上田「日本の大都市は同様にして発展してきたわけだけど、近代になって様々な問題が生じてきた。その問題の解決の糸口が東京湾にあると思う。それを探っていきたいね」
小堀「漁業の現状は釣り人とは違い様々でしょうが、この問題とは別にして、東京湾の船釣りは、近年ますます人気になっています」
上田「環境が整えば魚介類の宝庫と言えるからね。時代のツケは確かに抱えているけど、新たな兆しが見えてきたように思えるね」
さっぱりとした香りが嬉しい小ぶりの穴子(メソッコ)、年中釣れて料理の幅が広いイシモチ、ワカメの根っこであるめかぶ……春の東京湾には美味が揃う。そんな東京湾を舌で感じてみてほしい。
ワカメの根っこ部分は胞子をつくる胞子葉で、一般にメカブ(芽株)と呼ばれる。12月には柔らかい一番ワカメが採取され、年を越すと2メートルにも成長する。高級ブランドになった『猿島ワカメ』のメカブが、手に入った。
世間では天ぷら、煮穴子が主流だが、白焼きを食わずして穴子料理は語れない。それも、できることなら東京湾のメソッコだ。穴子は、生きているうちに処理せねばならない。目の前の捕れたてを誇った、江戸前の舌がここにある。
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