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ウネリと高水温という悪条件の中、水面に姿を現した気仙沼のアイナメ!! |
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期待していたより小振りなサイズにウエカツも渋い顔 |
この取材が行なわれたのは、お盆直前の真夏。船長曰く、
「今日は水温も上がってっから。先月はデケェの釣れたんだよ」
波、うねり、そして高水温。どうやら今日はアイナメ釣行としてはかなり条件が悪いらしい。
だが、釣りのあとは、地元の旅館関係者にアイナメを使った料理の講習会が急きょ予定されていた。
「全然釣れませんでした!」では話にならないのだ。口数も少なくなり、竿を持つ手に全神経を集中させる上田。ときおり、なんの前触れもなく竿先に訪れる魚信。上田はそのすべてに的確に合わせを入れ、ボツリポツリながらもアイナメの数を伸ばしていく。
そして3時間の釣りは終了した。船中の生け簀には十数匹のアイナメが泳いでいた。そして帰港直後、上田熟練の神経締めが施される。
狙っていたビール瓶クラスの大物こそは手に入らなかったものの、この神経締めで、その質が最上となることは間違いない。
島の公民館に運ばれたアイナメが、旅館・民宿関係者の前で上田、そして西潟正人の包丁によって次々とさばかれていく。
「東京の人はさ、東の方で獲れたもんは全部悪いっていうんだよ。ちゃんと調べてやってるんだよ、そんなもんじゃないんだよお」
手帳片手に料理のレシピをメモしていた女将さんが、上田に訴えている。
「だからさ、そんなことを言う人に教えてあげようよ。気仙沼の魚の安全と旨さをね。いつも食べてるアイナメだって刺身や塩焼きだけじゃなく、色々な味で紹介してあげればお客さんは喜ぶし、お母ちゃんのトークと魚の美味しさを通じて、人は安心するはずだよ」
「そうだね、そうだね!」
講習は地元の人々の驚きと喜びのうちに無事終わった。
「今日は島のみなさんがね、そりゃあ色々あるだろうけど、元気ででやってるのが知れて、それが何よりも嬉しかった」
アイナメが島をさらに元気にしてくれるその日は、すぐ近くまできているはずだ。
このページでもくわしく説明している電車釣行に最適な新しいコンセプトのロッド『A-ブリッツモバイル 73 M-150』に、リールは『スマック100H』を組み合わせた。カーボン新素材『ザイオン』を使用した軽量ボディが電車釣行でのタックルの持ち運びをさらに軽快なものにする。当然ながら釣行中もその軽さ故、まるで竿が自分の手の延長であるかのような釣りやすさだ!!
今回の気仙沼大島への釣行、東北新幹線からローカル線に乗り換えて、船で大島への移動を計画したワケだが、手荷物を最小限に留めようと考え、携行性の高い4本継のモバイルロッド「A‐ブリッツ・モバイル73M」を用意した。この地は、カレイやアイナメ釣りで知られ仙台周辺の釣り人にとっては人気の釣り場。
このような魚種を狙うには近年、伸長著しいライトタックルがオススメで、十分に船釣りが楽しめることもあって汎用性も高い7:3調子のロッドにコンパクトサイズの手巻両軸リール(PEライン1号をセット)で気仙沼大島沖でアイナメを狙った。このロッド、今回のような遠征だけでなく、週末に近郊の船釣りでも利便性も高く在来線に乗って港まで通われる「鉄釣り」ファンには最適のロッドかもしれない。もちろん、クルマでの釣行であっても、バイクの釣行であっても携行性の高さが従来までの釣行スタイルを一変させるオススメの一本だ。流行りのライトアジやライトウイリー五目をはじめ、メバルやカサゴ、イシモチ。もちろん、カレイ・アイナメも視野に。