美味極楽メインページthe chef and the sea > Vol.07「早春のイシモチ釣り」編|釣りは心底楽しい!
特別な知識や腕がなくても 釣りは心底楽しい!
the chef and the sea
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「よしきた!」との威勢のいい声と共に釣り上げられたイシモチ。美しい魚体に負けずシェフの笑顔もキラキラ。
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ご覧あれ、胸を張って「大漁だった」と言える日がやってくるとは!
「今日は釣れたわ―」
そのひと言が言いたかった

 大漁。
素敵な言葉ですね。
 釣り。
ホントにいいもんですね。
 のっけから筆圧高めに書いてしまっている理由は、ようやく、たくさん釣れたんです。正直、ウハウハなんです。有馬シェフをボスとする取材班がこの釣り企画を始めて7回目。ついに、ボカスカ釣れました!
 連載をお読みくださっているみなさま、いつもありがとうございます。初めてこのページに目をとめた方、この記事の企画は釣り好きが自慢話をする類のものではございません。でも、今回はそう見えるかもしれませんね。ただただお伝えしたいのは、釣りは特別な知識や腕がなくても心底楽しいということなのです。
 と、ここまでは前置き。

 門前仲町のシェフの店を出たクルマは、1時間で金沢八景の漁港に着いた。出航して10分ほどでポイントに到着し、竿出し。晴れ渡る空、穏やかな大海原。風もなく、さざ波に浮かぶ海鳥たちも気持ちよさそうだ。
「さっき都心を出たと思ったのに、もうこんなふうにのんびり船釣りができるなんて信じられないなあ。釣りって本当は手軽な遊びなんだね」
そんな話をしていると、シェフの竿がしなった。ググッとアタリがあっても5秒ほど待ってからすっと竿を上げるのがコツとのこと。それを忠実に守ったシェフは「お、いけたかな?」とリールを巻いていく。「よおし」と手繰った糸の先には、陽光を受けて虹色に輝くイシモチがあった。
「やったー! あらためてよく見ると、イシモチってこんなにキレイな魚だったんだな」
 その後もテンポよく釣れていく。エサを付け替えるのに忙しく、竿を上げる腕も次第にだるくなってくる。うれしい悩みだ。

――シェフ、今日はもしかして、初めてクーラーボックスがいっぱいになるかも、ですね。

「いっぱいにしたいねえ。毎回楽しくて仕方がないけど、釣りは釣れるほうがいいもんだな」
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今回の仕掛け&タックル
ロッドは細くても高い強度を確保し、イシモチ以外にマアジやイサキ、カワハギなど多種多様な魚が狙える「ライトゲームX73」。リールは軽量ながら高い剛性を有し、かつ素早い手返しが可能な「エアド100H」を使用した。
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今回の取材協力船宿「三春丸」
イシモチのほか、シロギス、カワハギ、タチウオなど四季を通じて東京湾の釣りを堪能させてくれる。1日船の利用客には天ぷらのサービスも!

住所:横浜市金沢区海の公園9
TEL:045-781-8881
HP:http://sanharumaru.com
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