クロダイ、サバ、アマダイ…
上がクロダイ。下右からイワシ、ユメカサゴ、ヒメコダイ、アマダイ、ショウサイフグ、サバ、トラギス、シロギス(注・フグは専門家が調理したもの以外食べられません)
平塚の港から、一路ポイントへと向かう庄三郎丸17号船。
料理人・宮崎勝仁は、その甲板でタックルの準備をしながら、今日初めて袖を通した釣り用ウインタースーツの温かさに驚いていた。
「寒いのが苦手なんです」。確かに今年の冬の寒さは例年にない厳しさだ。ましてや風を遮るものなどなにもない船の上。
「体の底から凍えるんじゃないかと本当に心配してたんですけど、これを着たら、まったく寒くないんですよ。ビックリしました!!」。釣り具同様、釣りウェアも、その性能は日々進化している。
「これで釣りにのめり込めます」。そんな宮崎に今日のめり込んでもらう釣りが、ライトウィリー。
ライトな(軽い)コマセカゴの下に、ウィリーという化学繊維でできた疑似バリをつける釣り方で、手軽さと釣果の良さ、釣れる魚種の多彩さで、ここ数年大人気となっている。
しかしこの釣り、間口は広いが奥も深く、その時季に釣れる魚によって、竿をシャクるストロークの長さ、インターバルの時間など、千差万別の工夫も必要となる。
そして今回、その工夫が驚くようなドラマを生むことになる!
平塚沖・水深20m。アジの狙えるポイントに船がつく。